北海道根室 巾着山 (16m) 2011年7月3日
所要時間 4:37 林道入口−−4:57 薄い林道−−5:01 林道を外れる−−5:03 巾着山−−5:30
林道入
概要
風連湖西側の低山。途中まで廃林道があり(地形図の破線)、最後は腰ほどの笹薮漕ぎ。平坦な地形でGPSが無いと山頂の特定は不可能。山頂付近は植林で展望無し。虫が凄かった。林道入口には日本野鳥の会の野鳥保護地区で無断立入禁止の看板があった
巾着山は風連湖西側にある超低山で数年前からその存在に気づいていたが、なにせ風連湖湖岸の近くであり、たぶんそこに至るルートは湿地だろうと想像し、冬の凍った時期でないと行くのは無理と考えていた。ところが冬でもない時期に登った人が登場、どんな様子だったのかを聞いたわけではないが、登れることはわかったのでいつか行きたいと考えていた。今回、硫黄山とその周辺の山めぐりで体力を使い、月曜日の仕事に差し障りが無い程度の山を選ぶ上で巾着山は最適だった。同じ道東にあってこんな機会でもないと行くのが大変である。ネットで事前に調査したら冬に登った記録が1件登場、それによると途中まで廃林道を巡り、最後は低い笹薮漕ぎだそうだ。今は笹ダニがいるかなぁ。
廃?林道入口の看板 | 林道入口 |
カーナビと地形図を頼りに林道入口を探索、この原野には地形図に無い廃林道がいくつもあって判断に迷ったが、道路の屈曲の仕方からこれだろうと判断した道があった。そこには日本野鳥の会の保護地域につき無断立入禁止の看板があったが、悪いことをしに行くわけではないので入らせてもらおう。この辺りに熊がいるのか知らないので念のため鈴を鳴らしながら出発だ。
草が茂った半分廃林道だが最近車が入った形跡も見られる。しかし轍の深さからして車高が高く4WDでないと進入は無謀だろう。気温が低い早朝なのに虫がいっぱい飛び回っている。虫除けを車に置いてきたことを後悔。ネットの情報で地形図の破線は廃林道だと分かっていたので山頂に一番近くまでは林道を歩き、そこから先が藪漕ぎだ。周囲は落葉広葉樹林で地面は膝丈程度の低い笹原が広がっていた。
林道 | 開けた場所もある |
林道は地形図の破線どおりのルートを通っており、途中2箇所で別の林道が分岐。どちらも同じような轍の濃さで普段は車が入ることは少なそうだ。林道は動物も利用するようで、左右のタイヤの轍の中間に獣道ができている区間もあった。地面は乾燥して湿地ではないが、朝露で草が濡れて靴とスパッツを濡らす。でも道があるので草は薄く歩きやすい。
林道から薄い轍に入る | 笹に覆われた薄い轍 |
僅かなアップダウンを繰り返し、林道が大きく右に曲がるところが山頂に最も近い場所であり、ここで林道を離れて山頂に繋がる尾根に乗るが、意外にもこの尾根上には薄い林道(というか車が通った跡)があり、完全な藪漕ぎではなかった。これが山頂まで繋がっていれば楽ができるのだがどうなるやら。車の轍はあるが、ここは車道を作ったわけではなく笹原に無理やり車が突っ込んでできた轍のようで、歩いてもほとんど藪漕ぎに近く足への抵抗が大きい。もちろん、全くの笹藪よりはマシであるが、進むに従って轍は薄くなり藪との区別が難しくなってきた。
薄い轍を離れ山頂に向かう | 地形図の巾着山山頂 |
山頂まで約100mというところで轍は右に逃げたので轍を外れて笹藪に突入、まあ、今までとあまり変わらないが。GPSの表示を見ながら平坦地を進んで残距離ほぼゼロの地点に到着したが特に高い場所は無く、笹に覆われたアオモリトドマツの植林?の真ん中であった。目印皆無で標識皆無。しかし虫が多すぎてじっとしておられず、目印を残すのは断念した。
薄い轍から林道に戻って笹籔から開放。車に戻った。